Slackの通知に一日中振り回されている——そんな状態になっていないだろうか。仕事の集中を妨げる原因として「Slack通知」を挙げる人は多く、適切に設定を変えるだけで業務への没入時間が増えるとされている。本記事では、Slack通知を整理するための具体的な設定手順を解説する。
なぜSlack通知は業務を妨げるのか
通知が来るたびに集中が途切れ、それを元に戻すまでに平均20分以上かかるという研究があるとされている。Slackが仕事の効率化のために導入されたにもかかわらず、「常に即レスを求められる雰囲気」が生まれると、逆に集中時間が奪われる皮肉な状況が起きやすい。
Slackを「チャットツール」ではなく「非同期コミュニケーションツール」として使う文化と設定を整えることが、集中できる環境作りの出発点になるとされている。
STEP 1:全体通知設定を見直す
手順(デスクトップ版)
- Slackを開き、左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」→「通知」を選択
- 「通知を受け取る条件」を「ダイレクトメッセージ、メンション、キーワード」に変更する
デフォルトでは「すべての新規メッセージ」に設定されているケースがある。 これを変更するだけで、全チャンネルの通知量が劇的に減る。
STEP 2:チャンネルごとに通知レベルを設定する
チャンネルによって通知の重要度は異なる。自分が主体的に関わるチャンネルと、情報収集だけのチャンネルでは設定を分けることが推奨されている。
| 設定 | 使うチャンネル |
|---|---|
| すべての新規メッセージ | 自分が担当する重要プロジェクトチャンネル |
| メンション・DM のみ | 全社一斉連絡・部門チャンネルなど |
| なし(通知OFF) | 情報収集・趣味・雑談チャンネルなど |
チャンネルをミュートする
「通知を受け取らない」かつ「既読バッジも表示しない」にしたい場合はミュート設定が便利だ。チャンネル名を右クリックして「チャンネルをミュート」を選択する。ミュートにしたチャンネルは左サイドバーで薄いグレーで表示されるようになる。
STEP 3:おやすみモード(集中モード)を活用する
デスクトップ版の設定
- 右上のベルアイコンをクリック
- 「おやすみモードをオンにする」を選択
- 終了時刻を設定する(「1時間」「今日の終業時刻まで」など)
自動スケジュールの設定(推奨)
- 「環境設定」→「通知」→「おやすみモードのスケジュール」をオン
- 通知を止めたい時間帯(例:9:00〜12:00)を入力する
「午前中の2時間は返信しない集中時間」と決めているチームでは、この設定と合わせてSlackのステータスに「集中中 12:00まで返信不可」と表示する運用をしているという話がある。
STEP 4:キーワード通知を活用する
自分の名前・プロジェクト名・重要な単語が含まれるメッセージだけを通知させる機能。設定手順:「環境設定」→「通知」→「マイキーワード」→ 追いかけたい単語をカンマ区切りで入力(例:「田中、〇〇プロジェクト、緊急」)
STEP 5:モバイル通知を分離する
スマートフォンとPCの両方でSlackを使っている場合、両方から通知が来ると二重に通知を受けることになる。設定手順:「環境設定」→「通知」→「モバイルへのプッシュ通知」→「デスクトップアプリがオン状態のときはモバイル通知を受け取らない」にチェックを入れる。
チームで運用ルールを合わせることの重要性
個人設定を最適化しても、チーム全体に「即レス文化」が根付いていれば限界がある。通知設定と合わせて、以下のような運用ルールをチームで共有することが有効とされている:
- 返信の期待値を明文化する:「営業時間内の返信は4時間以内を目安に」など
- 緊急度の表現方法を決める:「〇〇!(感嘆符)は緊急、ない場合は翌日返信でOK」などの暗黙ルールを明文化する
- チャンネルの役割を定義する:「#general は全社周知のみ・議論はしない」のようにチャンネルごとの用途を決める
- ステータスを活用する:「集中中」「外出中」「休暇中」などのカスタムステータスを活用し、可用性を可視化する
まとめ
Slack通知の整理は、環境設定の変更だけでなく、チームのコミュニケーション文化とセットで取り組むことで効果が出やすい。まずは「全体通知をメンション・DM限定に変更する」と「おやすみモードをスケジュール設定する」の2つから始めるだけで、通知量は大幅に減らせる。集中できる時間を意図的に設計することが、深い仕事の質と量を高める第一歩になる。
