会議が終わるたびに議事録作成に30分以上かかっている、という話はよく耳にする。ChatGPTを使うと、この作業を大幅に短縮できるとされている。本記事では、実際に使えるプロンプトとあわせて、議事録自動作成の具体的なやり方を解説する。
ChatGPTで議事録を作る2つのアプローチ
ChatGPTを議事録作成に使う方法は、大きく分けて2種類ある。
① 文字起こしテキストをそのまま貼り付ける方法
ZoomやMicrosoft Teamsなどの文字起こし機能で出力したテキストをChatGPTに貼り付け、「議事録にしてください」と指示する。最もシンプルで、会議ツールが自動文字起こしに対応していれば即日導入できる。
② メモ・箇条書きから議事録を生成する方法
会議中に取ったラフなメモや発言の断片を渡し、ChatGPTに整形させる方法。文字起こしがない場合でも使える。「以下のメモをもとに議事録を作成してください」と前置きするだけで、体裁の整った文書になる。
どちらの方法も、プロンプトの質によって出力のクオリティが大きく変わる。以下のテンプレートをベースに、自分の用途に合わせてカスタマイズしてほしい。
コピペで使えるプロンプトテンプレート3選
テンプレート①:文字起こしから議事録を生成する基本形
以下の会議の文字起こしをもとに、ビジネス用の議事録を作成してください。
【形式】
- 会議名:
- 日時:
- 参加者:
- 決定事項(箇条書き)
- 議論の要点(テーマごとに整理)
- 次回アクション(担当者・期限付き)
【文字起こし】
(ここに貼り付ける)
テンプレート②:メモから議事録を生成する
以下の会議メモをもとに、第三者が読んでも内容が伝わる議事録を作成してください。
不明点があれば「要確認」と記載してください。
【メモ】
(ここに貼り付ける)
テンプレート③:英語の議事録を日本語にして整形する
以下の英語の会議文字起こしを日本語に翻訳し、ビジネス議事録として整形してください。
専門用語はそのままカタカナ表記にしてください。
【文字起こし(英語)】
(ここに貼り付ける)
精度を上げる3つのコツ
コツ①:役割を明確に指定する
「あなたはビジネス文書の専門家です」のように冒頭で役割を指定すると、文体やフォーマットが整いやすくなるとされている。特に「〜をお願いします」ではなく「〜してください」と命令形で指示するほうが出力がブレにくい。
コツ②:出力の形式をあらかじめ定義する
「マークダウン形式で」「箇条書きで」「表形式で」など、出力フォーマットを細かく指定することで、そのままコピーしてSlackやNotionに貼り付けられる議事録が得られる。
コツ③:長い文字起こしは分割して送る
ChatGPTの入力には上限があるため、1時間以上の会議文字起こしは分割して複数回に分けて送ると精度が落ちにくい。「前半部分です」「後半部分です」のように文脈を添えると、まとめてくれることもある。
自動化をさらに進めるには
議事録作成の自動化を一歩進めたい場合、以下のツール連携が有効とされている。
- Whisper + ChatGPT:OpenAIの音声認識ツール「Whisper」で録音を文字起こしし、ChatGPTに流すパイプラインを組む方法。技術的なセットアップが必要だが、ワンクリックで議事録まで生成できる環境が作れる。
- Notion AI:Notionを使っているチームであれば、Notion AI の議事録テンプレートと組み合わせるとデータの一元管理もできる。
- Make(旧Integromat)や Zapier:ZoomやTeamsの録画データを自動取得し、Whisperで文字起こし→ChatGPT API で議事録生成→Slackに投稿、という一連のフローをノーコードで構築できるサービスがある。
まとめ
ChatGPTでの議事録自動作成は、文字起こしテキストを貼り付けてプロンプトを工夫するだけで、今日から始められる。本記事のテンプレートをそのまま使って、まず1回試してみることをおすすめしたい。慣れてきたら、出力形式や役割指定を自分のチームに合わせてカスタマイズしていくと、さらに使い勝手が良くなる。
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